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自然派健康倶楽部
Special Talk |
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【大豆イソフラボン】 「自然派健康倶楽部」編集室発行 |
…ゲスト…
久保田芳郎先生 キッコーマン総合病院院長(医学博士)
1974年東京大学医学部卒業。
同大付属病院、都立墨東病院、都立駒込病院などに勤務し、1988年より米国クリーブランドクリニック・リサーチ・フェロー。
1993年、キッコーマン総合病院外科部長を経て、1996年より同院院長。
現在、日本大腸肛門病学会評議員、日本外科学会指導医、日本消化器外科学会指導医、日本消化器病学会指導医、日本人問ドック学会評議員などを兼務。

大 豆イソフラボンは更年期障害の緩和、乳癌の予防が認められています。
大豆イソフラボンとは大豆に含まれるフラボノイド(植物色素の−種)で、女性ホルモンに似たはたらきをします。
大豆イソフラボンを摂取するとどのような効果があるのか、お話いただきましょう。
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大豆イソフラボンは
女性ホルモンの不足にも過剰にも |
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寺 下 |
日本では昔から味噌、豆腐、醤油などさまざまな食品に加工された大豆が食べられてきましたが、大豆イソフラボンの機能性は近年、世界的に注目されているそうですね。 |
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久 |
そうなんです。昨年、4日間にわたってアメリカのオーランドで「大豆(イソフラボン)の生理機能に関する国際会議」というのが開かれ、世界中からさまざまな研究成果が持ち寄られました。 |
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寺 下 |
とりわけ大豆イソフラボンの「女性ホルモン様作用」は興味深いですね。 |
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久 |
ホルモンが作用するためには、細胞の表面にある受容体にホルモンがくっつかなくてはならないんですが、大豆イソフラボンは受容体にくっついて、女性ホルモンと似た作用をするんです。しかし、あくまで「女性ホルモン様」で、女性ホルモンと同じではない。だから、大豆イソフラボンを摂っても血中の女性ホルモン濃度があがってくるわけではありません。 |
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寺 下 |
女性ホルモンのなかでもエストロゲンに似たはたらきをするそうですね。 |
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久 |
はい。大豆イソフラボンのなかのゲニスティンという物質が、エストロゲンと構造が非常に似てるんですね。ゲニスティンはある時は補うはたらきを、またある時は抑制するはたらきがあるんです。ですから、女性のエストロゲンが低下することによって起こる更年期障害などの疾患に対しては、女性ホルモンを投与したのと同じような形で作用して症状を緩和します。逆に、女性ホルモンが過剰な方がかかりやすい乳癌・子宮体癌などの疾患に対しては、女性ホルモンが受容体にくっつくのをブロックしてガンにかかりにくくすることも期待されています。 |
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寺 下 |
相反した二つの機能をあわせもっているとは、非常に面白い。今日のポイントですね。 |
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骨粗しょう症や肥満の予防など |
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久 田 |
大豆イソフラボンに含まれるゲニスティンは、要は「いいとこどり」なんですよ(笑)。更年期には早期と晩期があって、早期には、ほてり・のぼせ・発汗・動悸・冷え性、自律神経失調症のような連動神経障害などの症状が出ます。それらの諸症状を緩和するために、女性ホルモン(エストロゲンやプロゲストロン)を投与するホルモン補充療法というのがありますが、乳癌・子宮体癌・子宮筋腫などの発生率が高くなる副作用があります。すでにそれらのガンにかかっている人にはもちろん使えません。ところが、大豆イソフラボンならば、安全です。 |
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寺 下 |
更年期の晩期や、逆に更年期より前の若い方にも、大豆イソフラボンは効果がありますか。 |
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久 田 |
女性ホルモンは骨の代謝に関係していて、閉経を迎えて女性ホルモンが減ってくると、だんだん骨密度が下がり10年〜20年後には骨粗しょう症になる可能性が高くなってきます。また、閉経期には悪玉コレステロール値が上がる症状も現れやすくなります。それらに対してもイソフラボンは効果があるという研究結果が出ています。若い女性については、無理なダイエットで栄養状態が悪く、骨密度が低くなっている方も多いので、そういう方に大豆イソフラボンはよいでしょうね。またPMS症候群といわれる月経前のイライラや精神不安などへの作用も期待できるでしょう。 |
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寺 下 |
食生活で大豆イソフラボンを効果的に摂るにはどのような食品がよいでしょうか。 |
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久 田 |
吸収しやすいのはアグリコンという形になっているイソフラボンです。アグリコンは発酵食品、特に味噌に一番多く含まれていますが、味噌は塩分も多いので、摂りすぎはよくありません。そうしたことを考え合わせると、やはりサプリメントで摂取するのがいちばんいいでしょうね。 |
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寺 下 |
なるほど。 今後は医師も医薬品だけでなく、サプリメントもうまく使えなくてはいけない時代になりそうですね。 |