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早わかり病院で行なう検査・手技

「標準治療」から一部を抜粋したものです

  標準治療  

寺下医学事務所が、第一線で活躍中の専門医に依頼した、
ディファクトスタンダード(事実上の標準)を解り易く解説した、
一般向けの家庭医学書事典

ご挨拶
『ガンなどの大きな病気になった時の主侍医の活動』

掲載記事1 その2 その3

『医療判断・医療決断支援外来』

ご購入・ ご質問

  

  病院では様々な検査・治療機器が使われていますが、聞いたことがある名前でも実際にはどんなものなのか、痛みがあるのかどうか、どれくらいの時間を覚悟しておいたらいいのか、危険はないのかなど、事前にわからずに精神的に不安を感じられる方も多いのではないでしょうか。
  ここではよく使われるものを中心に要点をまとめてみました。

 

索引

内容

注射 ・ 静脈血採血
・ 動脈血採血
・ 皮内注射
・ 筋肉注射
・ 静脈内注射 (静注)
・ 末梢静脈からの点滴
・ 中心静脈栄養 (IVH) (CV)
放射線検査 ・ 単純撮影 (直接撮影)
・ 静脈性腎孟(じんう)造影lVP (経静脈性尿路造影lVU)
・ 上部消化管(食道・胃・十二指腸)造影(胃透視・MDL)
・ 注腸造影
・ 内視鏡的逆行性胆道膵管造影 (ERCP)
・ 血管造影
・ X線CTスキャン (コンピュータ断層撮影)
・ Rl検査 (ラジオアイソトープ検査/核医学検査/シンチグラフィー)
超音波検査(エコー検査)  
MRI(磁気共鳴断層撮影装置)  
内視鏡(カメラ/ファイバースコープ) ・ 胃内視鏡
・ 大腸内視鏡
・ 気管支鏡
・ 腹腔鏡
生検(バイオプシー:Biopsy) ・ 骨髄穿刺(こつずいせんし)・骨髄生検(こつずいせいけん)
・ 肝生検(かんせいけん)
比較的よく行なわれるその他の処置 ・ 経鼻胃管(けいびいかん)マーゲンチューブ
・ 気管内挿管
・ 気管切開
・ 胸腔穿刺(きょうくうせんし)・胸腔ドレナージ
・ 腹腔穿刺(ふくくうせんし)・腹腔ドレナージ 
・ 腰椎穿刺(ようついせんし) (ルンバール/髄液検査)
・ 電気的除細動じょさいどう (カウンターショック)

 

表の見方

苦痛度

  • なし :  ほとんど苦痛はなし(横になっているだけなど)

  • ☆〜☆☆☆ : 苦痛があり、ある程度の覚悟が必要(星の数が多いほど苦痛を伴う)
    (☆) は患者さんの感受性、医師の手技により変動する幅をもたせてあります。

あくまでも著者の主観的な評価に基づき、痛みだけではなく精神的な負担も考慮した上で3段階に分類しました。

所要時間

  • : その場でできる検査・処置

  • ☆☆ : 予約の上、ほぼ半日がかりの検査・処置

  • ☆☆☆ : 入院にて行う検査・処置

緊急検査や緊急処置の場合を除きます。

リスク

  • : ほとんど問題にならない程度ではあるが、危険や副作用の可能性がある

  • ☆☆ : 処置や治療が必要になるような危険や副作用の可能性も無視できない

  • ☆☆☆ : 検査や治療の結果に得られるメリットを上回るような重篤(じゅうとく)な副作用の可能性があり、施行にあたっては非常に慎重に判断する必要がある

検査や処置に伴う危険性を3段階評価しました。
  
 重篤 …きわめて重症なこと

結果・判定が

出るまでの
時間

 ここでは日常の診療で施行される際にかかる、おおよその時間を示しました。
 救急車で運ばれてきた患者さんのように緊急に処置を必要とする場合は、「至急検査」として結果と判定がその場で同時になされますが、通常の予約検査では最終的な判定がでるまでに数日を要します。
  大抵の検査は主治医が直接行うのではなく、あらかじめ予約をした上で専門医や専門技術者によって施行されます。

後日、その結果に対して専門医によりさらに詳しい検討がなされ、レポートとして主治医へ返却されたものが最終的な判定となります。主治医はそのレポートと実際に患者さんを診察した臨床所見(自覚症状や病気の経過、身体所見など)をあわせて総合的に考えられる病態を患者さんに説明するわけです。
 例えばCT検査などは、撮影を行いながら同時にモニター上で結果をみることができます。

頭部であれば出血の有無など、緊急を要する病態がその場で迅速に判断され、それ以外の古い梗塞がないか、脳の萎縮がないかなどの詳しい所見は、後日専門医により判定されるといった具合です。
 また、目でみてわかる結果に加えて、顕微鏡で詳しく調べなければいけない病理学的検査などがある場合には、その結果がでるまで通常数日の期間を要します。
 読者の方にとっては、医師から最終的な結果についての総合的な詳しい説明を得られる「判定までの時間」が最も関心の高い部分であると思いますが、レポート作成までの時間は施設により差があるため、結果がでるまでの時間と判定が出るまでの時間に分けて記載しました。

 例えば、CTや超音波のようにその場で結果がでている検査について、「詳しい結果は後日説明します」と指示された場合、とりあえず出血のような、その場で緊急に処置を必要とする病態ではないという、ある程度の目安になります(ただし、良性、悪性の判断は別になります)。